Lesson2-3 講義当日の動き

会場準備

講義で会場を利用する場合、特に初めての会場では、遅くとも30分前には会場に入り、部屋の確認を怠らないようにすることが重要です。

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生徒との位置関係

講義当日は、まず部屋全体を見渡して前列の座席との距離が近すぎないか、広い会場の場合、後方で目が届きにくい座席がないかなどの確認が必要です。距離が近すぎて圧迫感を与えてしまう可能性がある場合は机全体を後ろに引き下げたり、目が届きにくい場所がある場合は机を講師の立ち位置に向かって斜めにずらすなど、配置を変える工夫を施します。講師が話しやすく生徒が聞き取りやすい快適な空間を作りましょう。どうしても当日確認ができない場合、会場の図面を取り寄せて部屋の広さや座席の並び方を確認してイメージするなど対策をしてください。

文字の見え方

実際にホワイトボードに文字を書いて、生徒目線で文字の見え方を確認します。まずは後方の席に座り、字が小さすぎないかをチェック、次に最前列の右端・左端、続いて最後列の右端・左端に座り、見えにくくないかチェックします。ホワイトボード使用で、よくあるミスが、ボードペンで使いたい色が揃っていない、インクの出が悪いなどで講師が席を外し空白の時間を作ってしまうことなので、出だしでつまずかないためにも確認を忘れずに。また、ホワイトボードに文字を書き込む際は、背中でボードを隠さないよう正面に立つのではなく、右利きの場合、右隅からホワイトボード中央に向かって、体を斜めにしながら書くことで、背中で文字を隠すことを防げます。

設備・備品

設備・備品の有無は、事前に確認した上で、当日改めて確認します。延長コード、接続ケーブル、プロジェクター、スクリーン、音響機器、ホワイトボードの大きさなど、備品の有無を確認するだけでなく、講義をスムーズに進行させるために、天井灯スイッチの位置、コンセントの位置など設備の位置や大きさもチェック項目に入れて対策します。

パワーポイント使用の準備

パワーポイントを使用する際、特に機械に弱い方は念入りにノートパソコンやプロジェクターなどの動作確認をしたいものです。スクリーンにスムーズに映し出されているか、画面サイズに問題はないかなどをチェックします。また、部屋の明るさにも注意してください。部屋を暗くすることで文字はくっきりと見えますが、手元の文字が見えにくくなりメモが取れない状況を作ってしまいます。天井灯、カーテンの開き具合などで明るさを調節し、生徒にとって見やすい快適な状態にしましょう。

ここまでが会場の準備となります。講義開始まで時間に余裕があれば、一息ついて、初めのあいさつのリハーサルなどに時間を使い、本番に備えましょう。場合により、会場に早く来られる生徒があいさつに来たりします。講師は初めの印象がとても大切ですから、準備で余裕がない場合でもそのような素振りは見せず、笑顔で受け答えできるよう心がけてください。

Lesson2-3 まとめ

  • 生徒との位置関係は、講師が話しやすく、生徒が聞き取りやすい快適な環境にする。
  • ホワイトボード利用の場合、実際に文字を書いて、生徒目線でどのように見えるか確認する。
  • 講義をスムーズに進行させるには、備品の有無を確認するだけでなく、設備の位置確認を怠らない。
  • パワーポイント利用の場合、動作確認と部屋の明るさの調節をする。