分かりやすく説明する
講師というのは難しい言葉を知っているイメージがありますね、たとえば、「アジェンダ」「チャネル」「コミット」などのカタカナ用語や「汎用的」「小生」など、難しい言い回しが挙げられます。これらを知っていることは講師として格好がつき、頭脳明晰だと思われる要素があります。
ですが、講師の言葉というのはいかに分かりやすく伝えるかが大切です。人気講師のほとんどは、みなさんが知っている言葉を使い、分かりやすく説明することを意図的に行っています。しかし、語彙力がないということは表現の幅がないというのも事実です。
講義の参加者の年齢層によって言葉使いが変わることもあり、語彙力を持ち合わせている数だけ、その人に合った提案の仕方や説明ができますので、この章では、語彙力アップにおける4つの学習法を見ていきます。

語彙力アップ4つの学習法
1: とにかく読書する
言葉の数を増やすには、まず言葉を知らなければなりません。読書は、言葉を知り、意味を知り、言い回しを知ることができ、表現の幅が広がります。初めはあなたの好きな分野の本から手に取り、ビジネス書・小説・歴史など、徐々に分野を増やすことで、あらゆるシーンで活用できる言葉の引き出しが身につきます。また、本だけでなく、新聞や雑誌・漫画などを利用しても構いません。とにかく言葉を自分のものにするには言葉に触れる機会を増やすことが大切です。
2: フェイスブック、ブログなどSNSで情報発信
読書と同時に進めたいのが、言葉を発信する機会を設けることです。そこで有効なのが、フェイスブック、ブログなどのSNSです。読み手がいるということは、自分の文章を見られているという意識が働くので、必然的に言葉の言い回しに気を配ります。しかし、初めから良い文章を書こうと気負いすぎると、継続ができなくなります。ですから、本にある文章を引用して、個所に対して少し自分の言葉を加える程度で初めは良いのです。新しく学んだ言葉なども取り入れて、徐々に、言葉と言い回しを自分の物にしていきましょう。
3: 類語を検索する
ブログなどで書き始めてからしばらく経つと、ついつい同じ表現を繰り返して使用してしまい、自分の語彙力の壁に対峙します。この言葉の別の言い回しが知りたい。この言葉遣い間違っていないかなと感じたら、電子辞書を使って調べる段階に入ります。電子辞書のなかには「類語例解辞典」という機能があり、たとえば「考える」と検索をかけると、「検討」「思考」などの共通の意味を持つ言葉が出ます。他には、「複数辞書検索」という機能もあり、調べたい単語や意味などの詳細を複数の辞書から同時に検索してくれます。こういった検索機能を上手に使うことで、表現の幅が広がります。
4: 会話する
講師として、上手に話せるようになるためにはまず、人に説明する機会を増やして、自身の考えをとにかく分かりやすく伝える努力をすることです。当然ですが、人によって響く言葉は違うので、初めはまとまりのない話になってしまうかもしれません。何度も同じ説明を繰り返すと話の運び方や表現が簡潔になり、あなたの言葉に磨きがかかります。また、会話は相手の言葉や言い回しも同時に吸収できるので、積極的に話す機会を見つけましょう。
上記の、語彙力アップ4つの学習法に取組み、語彙力が身につくことでサロンオーナーとして人前で話す場面に生かされてきます。さらに、語彙力が身につくと、言葉に説得力が増すのであなたの商品にも説得力が増し、思わず行きたくなる、選ばれるサロンになるでしょう。
Lesson2-4まとめ
- 読書は、言葉を知り、意味を知り、言い回しを知ることができ、表現の幅を広げるのにもっとも効率的な方法である。
- SNSでの情報発信は、自分の文章を見られているという意識が働き、言葉の言い回しに磨きがかかる。
- 類語検索は、ある言葉の別の言い回しや正しい言葉遣いを修得できる。
- 会話を繰り返すことは、話の運び方や表現が簡潔になり、言葉に磨きがかかる。