『集客のポイント』最後のLessonでは、 Step,1〜Step,5で明確になった『ウリ』を基にしたメニューの作り方から、『ウリ』自体の使い方を見ていきましょう。
オリジナルメニューを作る
インターネットでサロンのメニューを検索してみると、『ヒーリングマッサージ60分 6500円』や『リンパマッサージ30分 5000円』など、施術名と金額だけを掲載しているサロンがありますが、これだけだと、同じメニューを提供しているより安いサロンを選ばれる可能性が高いです。
このような掲載の仕方では、比較ポイントが金額のみとなり、価格競争になってしまいます。価格で選ばれないメニューにするには、まず『お客様目線』に立つことが大切です。つまり、前Lessonで作った『ウリ』の要素である『お客様の悩み』を基に、オリジナルメニューを形にすると良いです。

たとえば、ペルソナが、多忙なお仕事が原因で寝不足が続き、「目のまわりのむくみが取れない」という悩みがあるとします。この悩みを、マッサージエステで解決する場合の2つのメニューの作り方を見てみましょう。
- 『リンパマッサージ フェイス 30分』→寝不足による目元のむくみに!
- 『寝不足の目元むくみ解消リンパマッサージ』→リンパマッサージで、寝不足に多い目元のむくみ、クマを解消します!
前者は、メニューが悩みに対応している表現ですが、後者は、悩みを解決するためのオリジナルメニューであることを表現しているのが分かりますね。このようにして、悩みの解決に合わせてオリジナルメニューを作り、出来上がったメニューはホームページやブログで発信していきましょう。
『ウリ』の使い方
経営理念『なんのために』の使い方
サロンの経営目的(どのような想いがあって、なんのためにサロンを始めたのか)=『理念』は、お客様にも分かるようにキャッチコピーにして、ホームページ、ブログ、SNS、メルマガなど、活用するすべてのインターネットメディアに記載しましょう。
経営ビジョン『こうなりたい』の使い方
経営ビジョンは、『こうなりたい』と思い描いている将来に対して、現在の方向性が正しいか否かを判断する指針となります。Lesson8-6で考えた『どこで、誰に、何を』は現在提供しているものとズレがないかを確認しましょう。現在のまま変更なく提供し続けた場合、思い描く将来に近づけないようであれば、『どこで、誰に、何を』を見直す必要があります。
理想のお客様像『ペルソナ』の使い方
ペルソナは集客するために作成する、記事、商品、サービス全ての基準となります。文字、色、デザイン、言葉遣いなど、すべてをペルソナ好みになるように作成しなければなりません。
お客様の悩み×サロンの強み『ウリ』の使い方
お客様の悩みを、サロンの強みで解決できる『ウリ』は、集客ツールを駆使して、すべてのお客様に反映させるよう最大限生かしていきましょう。『ウリ』を継続的に発信することで、あなたのサロンに対する認識が、単なるサロンではなく、ブランドサロンと認識してもらえるよう余すことなく発信していきましょう。
Lesson9-10 まとめ
- 価格で選ばれないメニューにするには、まず『お客様目線』に立つことが大切。
- 『ウリ』の要素である『お客様の悩み』を基に、オリジナルメニューを形にすると良い。
- 経営理念は、お客にも分かるようにキャッチコピーにして、活用するすべてのインターネットメディアに記載する。
- ペルソナ(理想のお客様像)は、作成する記事、商品、サービス全ての基準として使う。
- 経営ビジョンは、現在の方向性が正しいか否かを判断する指針として使う。
- 『ウリ』は、集客ツールを駆使して、すべてのお客様に反映させる。継続することで、単なるサロンではなく、ブランドサロンと認識してもらえるようになる。