Lesson2-6 身だしなみ

講師として大切なのは、講義の中身つまり内容です。しかし、外見がおろそかでは、100やったつもりが85しか伝わらないというのはよくあることです。

講師という職業は、人に見られるという点では芸能人と共通しています。芸能人のようにきれいさを追求する必要はありませんが、生徒に不快感を与えない程度の身だしなみを仕事の一部とし、取り組むことが大切です。

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清潔感を意識する

女性講師で多いのが、香水の匂いがきつすぎることです。香水の匂いがきつすぎると、部屋に匂いが充満してしまい講義に集中できない状態になります。良い印象を与えるためのエチケットとして使用するのは良いですが、度が過ぎないよう量を調節する必要があります。

また、汗をかきやすい方は、匂いや汗ジミなどに注意が必要です。通気性の良いシャツやブラウスを着たり、制汗スプレーをかけるなどして対策してください。

実は女性の悩みで多いのがフケです。どんなに素晴らしい講義ができる講師でも髪の毛や肩にフケがついていたら、見た目の印象だけでなく、その人の印象までも著しく害してしまいます。原因は頭皮の乾燥やシャンプーが合わないなど、様々な理由がありますが、しっかりケアをして清潔な状態を心がけましょう。

その他、講義前には必ずチェックしておきたいのが、

  • 顔に脂によるテカリはないか
  • 口臭はしないか
  • 化粧は濃すぎないか
  • 爪はきれいに切られているか
  • 履いている靴は汚れていないか
  • 洋服にシミ・黄ばみはないか

など、生徒に不快感を与えない程度の身だしなみチェックを怠らず、清潔感をだしましょう。

親近感を持たせる服装

生徒に女性が多い場合は、先生の服装によって、話を聞く姿勢に差が出てきます。シンプルで知的な装いを出すためにスーツを着て「きっちり感」を出すのは悪くありません。

しかし、『女性として』をテーマにするような場合は、親近感や女性としてのやわらかさも重要です。そこで、やわらかい印象を出す服装として、ワンピースが挙げられます。もちろん上品さは必要とされるので、襟ぐりは小さく、ボディラインを強調しないものを選ぶことがポイントです。さらにワンピースは、少々派手なプリントでも、上から襟付きのジャケットなどを羽織るとすっきりと知的な印象に変わります。

ワンポイントアクセント

スカーフやブローチなどの小物アイテムを身につけると、「人気講師ともなると身につけるものも素敵」「身なりがしっかりしているから信頼できそう」というような好印象を持たれたり、信頼を生感が生まれます。前述したスーツやワンピースのワンポイントアクセントとして、さりげないオシャレを楽しむことで、自分自身も明るい気持ちで楽しみながら講義をすることができます。

このように、講師は『人に見られる職業』でもあるということを意識して、身だしなみを怠らないようにしましょう。自分の魅力を引き出す服装が分からない場合は、自分のことをよく知ってくれていて、かつ、ファッションセンスのある友人にアドバイスをもらったり、専門家などにアドバイスをもらうことも視野に入れて取り組みましょう。

Lesson2-6 まとめ

  • 身だしなみは、講師の仕事の一部として取り組む。
  • 清潔感を意識して、生徒に不快感を与えない程度の身だしなみチェックをする。
  • 生徒に女性が多い場合は、先生の服装によって、話を聞く姿勢に差が出るため、信頼感ややわらかい印象が与えられるワンピースを着るなど工夫する。
  • スカーフやブローチなどの小物アイテムを身につけると、好印象や信頼感が生まれる。