無料ブログが無料の理由
はじめに、なぜ無料ブログは無料なのかといったお話です。無料ブログを提供する運営会社の主な収益源は、「広告収入」です。無料ブログの運営者は、利用者に無料で情報を発信できるスペースを与える変わりに、利用者が書いた記事に広告をつけます。するとその記事を閲覧しにきた人が広告をクリックする事で、運営者側に収入が発生するという仕組みです。
無料ブログのデメリット
サロンの情報を発信する上で、簡単に始められるのが、開設費も維持費のかからない無料ブログです。無料でありながら機能は充実しており、簡単に操作もできるため利用者も多いです。しかし、無料であるがゆえに、利用者にとってよくない事態が起きることもあります。
記事・アカウントを削除される可能性がある
利用者にとって無料ブログは、借り物のスペースです。ですから、あなたの記事もアカウントの削除権限もブログの運営会社が持っています。基本的に、無料ブログで記事作成する際は、運営会社の規約にのっとって記事を作成しなければいけません。もしも、規約に違反するようなことがあれば、記事の削除、最悪の場合アカウントの削除をされる可能性があります。
広告が自動的に入ってしまう
前述したように、運営会社は広告費を収入源としているため、無料ブログで作成した記事の下に広告が入ってしまう事はどうしても避けられません。さらに、最近の広告システムは優秀で、記事内容に関連づいた広告を自動表示させることもあります。たとえば、
自宅で料理教室を営んでいる方が、「夏野菜のレシピ」というタイトルでお役立ち情報を記事投稿しました。しかし、その記事の下には、大手料理教室の広告が貼られており、魅力を感じた閲覧者が広告をクリックし、料理教室のサイトに誘導されてしまうという可能性があるのです。これではまるで、あなたがその料理教室の宣伝をしているようなものです。
ブログのカスタマイズに限界がある
無料ブログは、初心者でも手軽に簡単に使えるように作られているため、利用者が自由にサイトの構成やデザインをカスタマイズできないのです。集客をする上で、自分のサロンに合った構成やデザインなど、もっとこんなふうに変えたいという思いが出てきた時に、変えられないと不便となってしまいます。

集客ミエミエのブログ作成を避ける
集客にブログを利用する場合は、商品と関連のある情報や他社との優位性など、集客を意識しすぎた情報ばかり発信するのは避けたいものです。このような記事を見たお客様は、「とにかく買わせたいんだ」と敏感に反応し、ブログから離脱していきます。では、お客様にとって良いブログにするためにはどうすればよいのか。3つの工夫を見ていきましょう。
1,既存のお客様に向かって書く
新規のお客様に向かって書こうとすると、サロンのことを「知ってもらいたい」という心理が働き、どうしてもサロンの宣伝に偏った記事になってしまいます。これを自然な形で避けるには、既存のお客様に対して役立つ情報を書くことです。すると、集客を狙っている感が抜け、役立つブログという位置づけになり、新規のお客様の商品購入の可能性が高くなります。
2,専門家の立場からアドバイスする
たとえば、フェイシャルサロンを行っている場合、専門家の立場だからこそ伝えられる実践的なアドバイスを書くと良いです。たとえば、「正しいUVケア」「本当に肌に合う化粧品の選び方」「保湿だけでは乾燥肌は改善できない」など、お客様が自宅で実践できる肌ケアの方法などを書くと非常に喜ばれやすいです。
3,ノウハウ・情報は出し惜しみをしない
ブログを書くとき、役立つ情報を発信したいけど、「独自ノウハウを出しすぎると真似されてしまうのでは?」「情報を提供しすぎると購入する必要がないと思われるかも」などと考えてしまう方がいます。この気持ちは非常によくわかりますが、出し惜しみしすぎると、お客様はもっと役立つ情報を求めて、別のサイトにいってしまいます。
その分野で本当に困っているお客様というのは、机上の知識だけでなく、より専門的な知識を得るために行動を起こします。つまり、ノウハウ・情報の提供というのは、来店や商品購入に大きく反映されるのです。ですから、これだけは絶対に伝えられないといったもの以外は出し惜しみせず発信していきましょう。
Lesson9-2 まとめ
- 無料ブログは、記事やアカウントの削除、ライバルサイトの広告が自動で入ってしまうなどのデメリットがある。
- 既存のお客様に対して役立つ情報を書くことで、集客を狙っている感が抜ける。
- 専門家の立場だからこそ伝えられる実践的なアドバイスを書くと非常に喜ばれやすい。
- ノウハウ・情報を出し惜しみしすぎると、お客様が離れる可能性が高くなる。