Lesson9-3 SNS集客と注意点

フェイスブックやツイッターなどのSNS(ソーシャルネットワークサービス)は正しい使い方を実践する事で、集客に大きく反映します。ですが、普段からSNSを使われている方はとくに、サロンにおけるSNSの目的を理解しないまま使用しているため、集客に活用できていないケースも見られます。では、サロンにおけるSNSの目的から効果的な使い方を見ていきましょう。

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サロンにおけるSNSの目的

既存のお客様のフォロー

ご来店いただいた後のフォロー、キャペーンの配信、自身の日常をオープンにし、既存のお客様にフォローを続けることは、満足度が上がり、リピーターになる可能性も高くなります。また、フォローを続けていると、小さいながらも新しい記憶として覚えているため、既存のお客様の友達がその分野について質問してきたとき、「あ、そういえば良いサロンがあるよ」と思い出してくれて、紹介につながる可能性も高くなります。

サロンの存在を知ってもらうこと

SNSの特徴は、情報の拡散力があるということを先にご説明しました。その拡散力の一番の強みは、既存のお客様の友達にも情報が伝わる仕組みになっているところです。つまりSNSは、「口コミ」が起こりやすい環境なのです。最近では、口コミで商品の購入をするか否かを判断する方が多いので、SNSは集客に外せない施策ですね。

SNSの効果的な使い方

SNSで濃い内容は発信しない

たとえばフェイスブックの場合、投稿した記事が読まれるのはその場限りで、時間と共に記事は流れていき、情報が蓄積されにくい特徴があります。また、後になって検索されるケースも少ないので、拡散されやすい利点があるとしても、時間をかけてまで濃い情報を発信するには不向きといえます。(ツイッターの場合、そもそも140文字の短文しか発信できないため、濃い内容を発信することはできません。)ですから、濃い内容を投稿する場合は、情報の蓄積ができるブログやホームページに掲載するのが効果的です。

ブログやホームページをシェアする

ブログやホームページ更新後は、その都度SNSでシェアしましょう。これをすると、SNSでつながっている友達に濃い情報を伝えられるだけでなく、その友達がシェアしてくれることで、ブログやホームページへの誘導につながります。シェアする際は、更新したページのアドレス(URL)を貼付けて、「○○について書きました!」と一言添えて投稿しましょう。

SNS利用における注意点

愚痴やネガティブ発言は避ける

悪口と差別_特定の人物に対する愚痴や差別は、SNSでつながっている友達を不快にさせるだけでなく、経営者としての信頼を失います。SNSで誰かを傷つけるような発言をしても得られるものは何もないと自覚しておきましょう。

体調不良_美容サロン、マッサージサロン、セラピスト、料理教室などの職業は健康であってこそです。体調の不良を訴えるような発言は、「自己管理ができない人」と思われイメージダウンになります。そのような方から施術を受けたいと思うのは考えがたいです。

不安や苦労話_すでに知名度や経験のあるサロンオーナーや講師であれば、不安や苦労などの発言は共感されるケースもありますが、これから集客しようと考えている人にとってはかえってマイナスイメージになることのほうが多くなります。

このような、ネガティブな感情を持つことが悪いわけではありません。しかし、職業上プロとしてこのようなネガティブな発言には十分注意していきたいものです。

Lesson9-3 まとめ

  • サロンにおけるSNSの目的は、既存のお客様のフォローとサロンの存在を知ってもらうため。
  • SNSは、投稿した情報が蓄積されにくい特徴があるため、濃い情報発信はしないほうがよい。
  • SNS上では、愚痴やネガティブな発言は避ける。