最近のブログは、機能が優れており、ホームページのような仕様に変えることもできるため、自宅サロンや料理教室など、個人でやられている方はとくに、ブログをホームページ代わりに使用している方がいます。ですが、個人でお仕事をされている方は、企業と違い、お客様との距離感が近いので、ブログをホームページ代わりに使うことは、集客の取りこぼしをしてしまう可能性があるのです。
心理的ハードルはブログだけでは下げられない
お客様には、来店・商品購入までに至る心理的ハードルがあります。たとえば、あるエステサロンのブログ記事を見て興味を抱いたお客様は、来店・購入を考えますが、同時に、「ちゃんと効果が得られるだろうか」「運営者やスタッフは経験のある人なのだろうか」という心配事を抱きます。これが心理的ハードルです。

上記のような、お客様の心理的ハードルを下げるためには、できるだけ多くの情報を分かりやすく丁寧に発信する必要があります。
ブログは、簡単に記事を更新できることから、サロンの「今」を伝えられます。しかし、新しい記事の更新の度に、古い記事が見えなくなっていくため、サロンの「全体像」を伝えられないといったデメリットもあります。
前述の、ブログをホームページ代わりに使う方々は上記のデメリット解消に、ブログにメニューバーを設置したり、記事にリンクを貼付けてホームページっぽく仕上げるのですが、記事にリンクを貼付けられる数は4~5個と限界があるため、心理的ハードルを下げるには情報量として不十分なのです。
よって、集客の取りこぼしを招きます。では、心理的ハードルを下げ、少しでも取りこぼしを避けるにはどのような方法があるのでしょうか。
ブログ×ホームページの組み合わせ
ブログだけでは、お客様の心理的ハードルを下げられない理由として、情報量が足りないというのが主な原因でした。このような場合は、ブログとホームページ2つの特徴を組み合わせることで、サロンの魅力を最大限に発揮できます。
- ブログの特徴=サロンの「今」の情報を伝えられる
- ホームページの特徴=サロンの「全体」の情報を伝えられる
ブログとホームページそれぞれの特徴から、ブログを更新し検索エンジン経由でお客様に見つけてもらい、ホームページでサロンの全体を分かりやすく丁寧に発信することで、心理的ハードルを下げることができ、集客の取りこぼしを最小限に抑えることができます。
このように、ブログ×ホームページでそれぞれの特徴を生かして連携させることで、あとはとにかくお客様に役立つ情報を書けば、集客の取りこぼしを避けながら、効率よく自然に集客できる形ができあがるのです。
お客様フォローの重要性
インターネットメディアを活用して、集客ができたとしてもそれが永続的に続く保証はありません。景気の動向やインターネットメディアの集客効果の変動など、様々な要因により新規の集客が困難となる可能性があるなか、あなたのサロンを継続的に繁盛させるには、見込み客と既存客のフォローが必須といえます。
既存客フォロー
商品購入、来店していただいたら終わりというわけではありません。継続的な売上を上げるためには、既存客との信頼関係を構築する事が必須です。既存客を放ったらかしにしてしまうことは、自ら、リピートや既存客のお友達を紹介していただける機会を潰しているのです。
見込み客フォロー
見込み客とは、あなたの商品やサービスに興味を持ち、実際に購入の可能性のあるお客様候補、もしくは検討しているお客様候補をいいます。お客様候補を顧客に変えるためにも、既存客フォロー同様、信頼関係を構築することが重要です。たとえば、メルマガに登録してくれて興味を持っていただいたからと思って、いきなり、「これを買ってください」と切り出すのはよくありませんね。役立つ情報を発信し、長期的にフォローすることでお客様候補から顧客になるのです。
Lesson9-4 まとめ
- ブログをホームページ代わりに使うことは、集客の取りこぼしをしてしまう可能性がある。
- お客様の心理的ハードルを下げるためには、できるだけ多くの情報を分かりやすく丁寧に発信する。
- ブログとホームページを連携させて、お客様に役立つ情報を書けば、集客の取りこぼしを避けながら、効率よく自然に集客できる。
- サロンを継続的に繁盛させるには、見込み客と既存客のフォローが必須。