Lesson9-6 サロンのウリを作る_Step2「経営ビジョン」

経営ビジョン

経営理念がサロンが目指す理想像であれば、経営ビジョンは、サロンの将来像=ビジョンとなります。サロンとして、数年後は「こうなりたい」という姿を明確にすることにより、実現に向けて具体的に何をすればよいのか、行動が取りやすくなります。

たとえば、野球のイチロー選手やサッカーの本田圭祐選手を例にあげると、小学校の卒業文集に、将来の夢に対して、数字や日付を使って具体的なビジョンを描いています。そして、それらの夢は大方実現できています。

一般人からすると、彼らの活躍は、才能や遺伝によって成し遂げられたものだと思えます。しかし、それに頼るだけでは偉大な活躍は成し遂げられなかったでしょう。自らが明確なビジョンを設定し、それに向かって努力を続けてきたからこそ、今の活躍があるとも言えます。

経営にも同じ事がいえます。「こうなりたい」という具体的なビジョンを数字を使って描き、逆算して、今何をすべきかを考える。一つずつ達成していくことで、あなたのサロンが、目指す理想に近づいていくことでしょう。

Step2,「経営ビジョンを描く」こうなりたいを想像する

経営ビジョンを描くコツは、サロンの将来の姿が頭の中で見える化できるまで繰り返し想像することです。次の3つの切り口から考えれば、より具体的なビジョンができます。

60edd735bf1f6b53376b5455d809c6fb_m

「どこで」

3年後のサロンの環境は今と同じですか?もっと良い立地に位置しているかもしれませんね。5年後はどうでしょうか?店舗数が増えているかもしれませんね。それぞれの店舗の所在地は?それは路面店ですか、2階ですか?外観や内装はどのような感じですか?施術の設備は?など具体的に頭の中で見える化させてみましょう。

「誰に」

あなたのサロンには、どのようなお客様が来店していますか?来店しているお客様はあなたが来てほしいと望んでいるお客様ですか?そうでない場合、あなたの理想とするお客様を頭の中で描いてみましょう。

「何を」

提供している商品・サービスに変化はあるでしょうか。サロンオリジナルの化粧品があるかもしれません。施術の設備がグレードアップしていたり、施術技術がアップしていたら、さらに質の高いサービスが提供できるようになっているかもしれません。

上記の3つの切り口から、サロンの将来「こうなりたい」をできるだけ明確に見える化させましょう。

「将来のことなんてわからないから計画なんてしない」という考えでは、集客の方向性も定まりませんので、しっかり取り組んでくださいね。

Lesson9-6 まとめ

  • 「こうなりたい」というビジョンを数字や日付を使って描き、今何をすべきかを考え、一つずつ達成していくことで、理想のサロンに近づいていく。
  • 経営ビジョンを描くコツは、「どこで、誰に、なにを」の3つの切り口から、サロンの将来の姿が頭の中で見える化できるまで、繰り返し想像する。