Lesson8-2 調理設備・調理道具・食器を用意する

料理教室をはじめるためには、どんな調理設備・調理道具の用意が必要になるでしょうか。

基本の設備

料理教室をするには、冷蔵庫、ガスコンロなどの加熱調理器、電子レンジなどが揃っていれば、特別に用意する必要はありません。テーブル、イスなどは、普段、使用しているもので対応できるか否かを確認し、必要に応じて買い変えるなどしましょう。また、料理教室が忙しくなってきて一度に多くの人数を迎える場合は、冷蔵庫やテーブルの大きさが運営上、対応可能か見直す必要があります。

[基本の設備]

  • 冷蔵庫(自宅で料理教室の場合、家庭用大型冷蔵庫で対応可能)
  • 加熱調理器(ガスコンロ、IHコンロ ※固定設備のIHコンロの場合、型により火力の弱いものがあるので、卓上コンロなどがあると便利)
  • テーブルとイス(テーブルは料理の品数×人数分がすべて並べられるものを選択。イスは生徒の人数分)
  • 作業台(生徒の受け入れ最大人数に応じて用意しましょう。)
  • オーブン(菓子、パン教室の場合は必ず必要)

[あると便利な設備]

  • ミキサー・ブレンダー
  • オーブンレンジ
  • 発酵器
  • フードプロセッサー など

基本の調理道具

調理道具は、どんな料理を教えるかによって変わります。たとえば、パン教室を開く場合であれば、デジタルスケール(粉ものを計るため細かい単位まで計れるもの)、めん棒(生地を成形するときに使う)など、教える料理よって必ず必要になるもの、そうでないものがあります。

また、必要となる調理道具の数は、レッスンのスタイルによって変わります。デモンストレーション形式であれば、ほとんどの調理を主宰者が行うため、必要最低限で事足ります。実習スタイルの場合は、調理行程で使う道具は人数分用意する必要がありますね。

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[基本の調理道具]

  • まな板(プラスチック製、木製どちらでもよいですが、菌が発生しやすためお手入れはしっかりと。)
  • ナイフ類(基本の万能包丁やペティナイフ、パン教室の場合ブレッドナイフなど)
  • ボウル(あらゆる料理分野で活躍するため、サイズ違いで複数用意。)
  • ざる(水切り、調理品の粗熱をとるときになどに使用。)
  • 計量器(計量スプーン、計量カップ、デジタルスケールなど)
  • 加熱器具(フライパン、鍋など。サイズ違いで複数用意。)
  • 小物(ヘラ、菜箸、お玉、など)

[あると便利な調理道具]

  • 皮むき
  • スライサー
  • サラダスピナー「野菜水切り」
  • こし器
  • 泡立て器 など

食器の用意

食器の用意は、一度に教える生徒の人数分と、各種2~3枚程度の予備を用意しておくと良いです。ご自宅にあまり食器がない場合は、買いそろえる必要があると思いますが、食器の色や柄物などの組み合わせに自信の無い方は、まずは、無難な白、オフホワイト、ベージュなどのナチュラルな色に揃えるのがおすすめです。すでに基本的な食器をお持ちであれば、柄物や変わった形状のものを取り入れて個性を打ち出すのもいいですね。

小物の用意

こちらも、食器同様、生徒の人数分といくつか予備を用意しておきたいものです。生徒が使う基本の小物は、試食に使うための箸、スプーン、フォークなどのカトラリーやコップ、グラスなどです。また、テーブルクロスやランチョンマット、ナプキンなどのリネン製品は、柄や、違う素材のものなどをいくつか揃えて、レッスンごとに変えるなどして、印象を変えるのに良いでしょう。

基本の設備、調理道具、食器などの確認不足は、レッスンに支障がでる恐れもあるということを理解した上で、チェックリストを作るなどして用意しましょう。

Lesson8-2 まとめ

  • 冷蔵庫、ガスコンロなどの加熱調理器、電子レンジなどが揃っていれば、特別に用意する必要はない。
  • テーブル、イスなどは、普段、使用しているもので対応できるか否かを確認し、必要に応じて買い変える。
  • 調理道具は、どんな料理を教えるかによって変わる。
  • デモンストレーションスタイルの場合、調理行程で使う道具は必要最低限で事足りる。
  • 実習スタイルの場合は、調理行程で使う道具は人数分用意する必要がある。
  • 食器の用意は、一度に教える生徒の人数分と、各種2~3枚程度の予備を用意しておくと良い。
  • 試食に使うための箸、スプーン、フォークなどのカトラリーやコップ、グラスなどの小物は、食器同様、生徒の人数分といくつか予備を用意する。