Lesson8-3 食材選定と調達方法

食材選びのポイント

料理教室の食材選びは、「再現性、テーマの食材、旬の食材」3つをベースに考えます。

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再現性_料理教室は、生徒が自宅で再現できる料理を教えなければ意味がありません。再現性を考えるときのポイントは、「手に入れやすいか」です。スーパーなどで簡単に調達でき、あまり高価でないものが好ましいです。教えるメニューによって、どうしても手に入れにくい食材などは、代替できる食材の情報を伝えましょう。

テーマにそった食材_たとえば、「美容に効く食材」や「デトックス効果のある食材」など、テーマにそって食材選びをすると、料理そのものだけでなく、食材の効果・効能まで学べるため、生徒さんも満足します。

旬の食材_旬の食材は、鮮度と栄養価が高く四季を感じられるメニューとして、ほとんどの料理教室が積極的に取り入れています。基本のメニューに旬の食材を加えて、メニューに変化をつけるための役割としてもよく使用されます。

食材の調達方法

食材の調達は、鮮度を大切に、賢く調達することが基本。料理教室で使用する食材は、保存がきく食材・調味料を除いて、味・安全性に配慮して鮮度の高いものを選びましょう。また、保存のきく食材・調味料など、必ず使いきるとわかっているものは、まとめてお得に買うなどしてコスト削減に努めましょう。

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スーパー・小売店に買いに行く_自分で食材を買いに行く場合は、手に取って商品を見ることができるため、鮮度を確認できるなどのメリットがあります。調味料、スパイスなどは、教える料理分野によって手に入りにくいものもあると思います。スーパー、小売店にない場合は、専門店や輸入品取り扱い店舗などを調べて購入される料理教室も多いようです。

電話・インターネットで注文_基本的な食材はもちろん、専門的な食材から調味料まで、電話・インターネットで注文し、自宅に届けてもらう調達方法です。商品の善し悪しの確認ができないことや、送料がかかる可能性はありますが、自分で買いに行くより時間短縮できるため、他のお仕事に時間を使うことができます。

食品業者に依頼する_食材、調味料を生産者または、製造業者から直接取り寄せる方法です。農家などの生産者の場合、とれたてを直接送ってもらえるので、料理教室で鮮度の高い食材を使用していることをアピールできます。また、生産者と仲良くなると、栽培方法など食材に関するより深い知識も身につけられます。

材料費の請求

厳選された食材や調味料など、こだわりを追求しすぎると、どうしても材料費が高くなってしまいがちです。こだわりを持つことが決して悪いわけではありません、ですが、利益が上げられず、赤字運営なってしまったら元も子もありません。材料費の合計は、運営をしていくうえで支障が出ないよう上限をきちんと設定しておきましょう。

料理教室によっては、材料費を別途に請求しているところもあります。材料費を別途に請求する場合は、金銭トラブル防止の意味も含め、レッスンの申し込み時に別途、材料費が必要になる旨をしっかりお伝えしましょう。

Lesson8-3 まとめ

  • 食材選びは、「再現性、テーマの食材、旬の食材」3つをベースに考える。
  • 料理教室で使用する食材は、保存がきく食材・調味料を除いて、味・安全性に配慮して鮮度が高いものを選ぶ。
  • 材料費の合計は、運営をしていくうえで支障が出ないよう上限をきちんと設定する。