Lesson8-4 レシピとレッスンの内容

レシピ考案メニュー構成

現在、教室をされている主宰者の先輩方は日々、アイデアを求めに、カフェやレストランに足を運びヒントを得るなどして、試作と試食を重ね、自分の味を表現されています。料理教室の顔となるレシピ考案ですから、料理本やインターネットで得た情報をそのまま表現するのではなく、オリジナリティを出したいものです。また、料理教室オープン前までには、できるだけ多くのレシピを作成しておきましょう。

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メニューの構成は、教える料理の分野によって変わりますが、フランス料理を例にとって構成を考えるとすると、前菜、スープ、メイン(魚または肉料理)、デザートといった順番で、コースで構成するケースがあります。特に決まりはないですが、品数を増やしすぎると、一度に覚えられない、材料費がかかるなどの問題がでる恐れもあります。まずは、2・3品で基本のメニュー構成を作り、それから、生徒の調理レベルや材料費に合わせて構成の幅を広げていくのが良いです。

レッスン形式と教室開講時間

レッスン形式は、「コース制」と「単発制」と「回数制」の3種類に大きく分けられます。「コース制」の場合、3ヵ月・6ヵ月・1年間など一定の期間で、教える料理分野の基礎から応用まで学びたいという生徒さんに向いています。「単発制」と「回数制」の場合、習いたい時や時間がある時だけなど、気軽に参加したいという生徒さんに向いています。

教室を開講する時間帯や曜日は、教える対象者によって設定します。たとえば、主婦の方が対象であれば、平日の昼間〜16時頃(保育園などお子さまのお迎え時間も考慮して)。会社勤めの方が対象であれば、平日の夕方以降か週末がよいでしょう。

レッスン料金の決め方

料理教室を継続運営させるためには、金銭の管理もできるようにしなければいけません。最近では、「生徒に満足してもらいたい」という想いから、利益を度外視し、原価ばかり上げてしまう先生も多いようです。これでは、料理教室の存続は難しいです。きちんと利益が出せるように、必要な経費の総額を把握したうえで、レッスン料金の設定を行いましょう

基本の必要経費

材料費_食材や調味料をはじめ、コーヒー、ティー、酒類などの飲料など

水道光熱費_水道・電気・ガス代は教室をはじめる前の金額と比較して、かかった費用を計上しましょう。

雑費_レシピ表に使用する紙、ペンなどの文具、紙ナプキン、お持ち帰り用boxや紙袋などの消耗品

広告宣伝費_集客用チラシの印刷費、雑誌・新聞などの広告掲載費や、ブログやHPで集客をする際の運営費用などが該当します。また、新たにインターネットを開設する場合は、初期契約事務手数料やプロバイダ料金がかかります。名刺やお友達紹介カードなどを製作する場合もまた、印刷費用がかかります。

Lesson8-4 まとめ

  • レシピは、料理教室の顔であるため、料理本やインターネットで得た情報をそのまま表現するのではなく、オリジナリティを出すよう工夫する。
  • メニュー構成は、2・3品を基本にして、生徒の調理レベルや材料費に合わせて徐々に構成の幅を広げる。
  • レッスン形式、「コース制」は、、教える料理分野を体系的に学びたい生徒さん向き。
  • レッスン形式、「単発制」と「回数制」は、習いたい時や時間がある時だけなど、気軽に参加したい言う生徒さん向き。
  • 教室を開講する時間帯や曜日は、教える対象者によって設定する。
  • レッスン料金の設定は、きちんと利益が出せるように、必要な経費の総額を把握する。